1月18日は複雑だった

～らしい、～との話である、～の様子、～の話によると
そんな、ふわっとした表現の言葉だけのニュースを聞き続けて数日。

確実な言葉、がないなかで、憶測だけが飛び交い、それを聞き続けるのは疲れた。
『SMAPやばいみたいだね？』
なんて聞かれたって、私にはわからない。

いつかそのうち、本人たちが必ずコメントをしてくれる
と信じるしかヲタクにはできなかった。
どのテレビをつけても、常にどこも報道してくれていたけど、どれも同じ情報しかないから、振り回されるもなにもなかったのだが、振り回されないようにじっとしてるほかなかった。

雪が降った18日。
布団にいた私の手元に飛び込んできた、スマスマ緊急生放送。
別の理由もあったけど、ひとまずバイトをお休みにしてもらえた。
夕方のニュースは、生放送で本人たちが出てくることでもう話題は持ちきりだった。

22時15分をひたすら待った。
その時になった瞬間、親とリビングで並んで座っていた。
一体何が行われるのか、どんな言葉が発せられるのか、緊張していた。

始まった。
読み上げは菊ちゃんだね、なんて親が横で言う。
そうだね、としか返事ができない。
こんなファンからの言葉の読み上げだなんて、ほんとに解散しちゃうのかしら
と二人して頑張って笑っていた気がする。

出てきた。が、おかしい。
何故、木村がセンターなのか？
『え、木村が喋りだすの‥‥』
我が家のなかで、生放送で話してほしくない人物第一位、木村拓哉（失礼）
『髭そってきたね』
私にはそれが精一杯の返し。
『ああ、背の順かな(笑)』
そんなわけないんだけども、精一杯のコメント。

一生懸命聞いたけどわからなかった。
『謝ってほしいんじゃないんだよ』
親が隣で小さく呟くコメントの通りであった。

みんながひとまず生きていたこと、今日は解散宣言がされなかったこと
それくらいしか得られなかった。

Twitterがダウンした。
世間の動向を見れなくて、我が家は二人だけのヲタク空間となった。

安心したヲタクはいたのだろうか。
五人でSMAPを続けることも、解散することも明言されなかった。
何かに謝っていたが、それは視聴者のヲタクではなさそうだった。
ヲタクは心配はしたけど、迷惑はかけられてないのだ。
もうなにもかも謎な生放送だった。

『気持ちが悪い』
これにつきる。

読まされてるようなコメントだった。
シナリオを演じているようだった。
ともかく自然じゃなかった。不自然。

Twitterが復活したらいろんな推測が飛び交いまくってて、笑えるものから、もしかしたらそうかもしれない？というようなものまでとにかくいろんな話があった。
たった3分程度のコメント生放送でそれだけあれこれ推測が飛ぶSMAPは、本当にすごい。
考えるのに疲れたからひとまずスマスマが終わってすぐに寝ることにした。

寝て起きて、寝て起きて、考えてたら今である。
今もわからない。
なにもわからない。

どこからどうしてこうなった、の説明もない。
私たちは何を見せられたのだろうか。
自分達の言葉を聞けると思っていた。
甘かった。
ジャニーズ事務所だ、そんなの甘かった。

彼らがやりきった！と言うのなら、解散は仕方がなくて受け入れて送り出すしかない。
でも違う。

僕たちはSMAPとしてこれからも！と言うのなら、今日までと変わらず応援するだけなのだ。
でも違う。

じゃあなんなのだ。

わからないのだ。

いつまでわからないのかも、わからないのだ。

昨日は水曜日。
スマスマの収録日だ。

どうやら歌の収録はあったようだ。

形だけでもひとまず続いてるのだろうか。

次の月曜日までまた待たされる。
待たされても生放送があるなんて限らない。

むしろ次にいつ発表されるのかもわからない。

ただひたすらヲタクは待って耐えるしかないのだ。
どう転ぶかもわからないけど待って耐えるしかないのだ。

今年はいろんな意味でしんどい1年に、分け目の1年になりそうだ。